虚往実帰 延命山 蓮花寺

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八千枚護摩修行 日記 3月30日 朝の美しさ 

午前3時に水をかぶり、身支度をする。

それから仏様にお供えする、閼伽水といって朝一番のお水を取る作法をする。

水で清めた肉体で作法をしながら、ここから一日が始まると気が引き締まる。

 

お供えの用意をし入堂。

うちの寺は田舎なので、いつも静かだが、さすがに草木も眠る丑三つ時。

今の時期は何の音もなく、さらに静かに感じる。

明かりは少しの電球と、蝋燭の光のみ。

明るいお堂では集中して拝めないので、暗くしている。

 

そしてひたすら、申込者の祈願を祈り、お不動様のご真言を5千編唱える。

その後、日ごろの感謝を込めて、さらに真言を唱える。

冷水で清めた肉体と同じように、精神も浄められていく。

 

深い瞑想の境地のような感覚で、真言を唱えていると

「ホーホケキョ」

夜が明けると同時に、鶯が鳴いたようだ。

それから、小鳥たちが「チュンチュン」と、まるで軽井沢にでも来たような、夜明けを迎えた。

 

それから、濃紺の何とも言えない美しい、朝の彩が窓にうつる。

濃密な中に透明さがあり、それは、優しさと厳しさを同時に持つように思える。

この美しさは、ほんの一瞬でごくわずかな時間だ。

鳥たちもこの彩の美しさを喜んで、第一声を上げるのかとも思えてくる。

それぐらい美しい。