公式ラインから、寄せられた質問にお答えします。
公式ラインだけでなく、Facebook、インスタ、ツイッター、リアルなどでもかなり多かった質問です。
『生まれが一月です。星祭りではなぜ、前年になるのですか?』
これは、私も占星術を習う前はホンマに不思議でした。
難しい説明は省いて、最高に簡単に答えると、
星祭りを拝むときは、節分を節目とするので、1月生まれ、つまり節分までの生まれは『前年度』とします。
理由は、西暦を用いず日本の旧暦を用いてるからです。
なぜこのような疑問が生まれるかというと、まず一番に問題なのが、今のカレンダーの暦です。
現在の暦は、1582年に始まった「グレゴリオ暦」という暦が主流で、明治より使われています。
なぜ主流になったのかというと、その以前は、「ユリウス暦」というのを用いてたのですが、それより誤差が少ないという理由だからです。
誤差が少ないのだったら、それがいいのではと思うのですが、これが曲者で無理やり誤差を少なくしたような作り方なのです。
今日、これを書いているのは、グレゴリオ暦で2023年1月7日です。
では、ユリウス暦では、2022年12月25日です。
日本の旧暦はというと、12月16日です。
もう、こうなるだけで、どれを信じたらいいの???ってなりますよね。
難しい話はこの辺にしておきましょう。
では、何を基準にするのかを考えると、人間は自然と一緒に生活をしています。
ですので、自然を基準に考えるのが一番、生活のリズムに合ってきます。
朝は日が昇る、夜には沈む。
夏は暑い、冬は寒い。
その自然のリズムを作っているのが、月と太陽の動きです。
海の満ち引きは、月が作っているといいます。
女性では、月経がありますし、
新月、満月に出産が多かったりします。
これも、ほとんど自然のリズム、月と太陽が作っているといいます。
それに一番合うのが、月を基準にした日本の旧暦です。
今日の旧12月16日、8:07に満月でした。
1月7日に満月にはなりませんし、12月25日にも満月にはなりません。
満月になるのは、細かく言うと15日~17日の間ですが、大体15日です。
だって、15夜お月様というでしょ。
一番自然のリズムと合っているのが、旧暦です。
これを無視したような生活をするので、精神的に疲労困憊したりするのです。
今の正月も春が来ていないのに、年賀状に「初春のおよろこびを・・・」て書きます。今頃から小寒となり、そして大寒になって、立春を迎えます。
暦の上で、春が立ってこそ、春らしさが少し感じられます。
それだけでも、無理がありますよね。
今のカレンダーの暦は自然のリズムでなく、ただ、正確さを無理やり合わせただけなので、とりあえずの季節感を真面目に合わせようとする人ほどちぐはぐします。都会の人は、自然を感じにくいことが多いので、さらに大変かもしれません。
日本の気候と節季はあっているので、節季ということも意識してみるといいと思います。今は、小寒の時期だから、これから本格的な寒さが来る、大寒が来るななど。
意識しているだけでも、宇宙のリズムにのります。
そういった、24節季の大きな節目が立春、つまり節分です。
占術の一年の始まりは、春を取るところが多いです。
少しの差はありますが、春を起点としています。
星祭りは、節分を起点、一年の始まりとするので、一月生まれは前年ということになります。
これを、旧正月を起点とする拝み方だと、旧正月以前は、もちろんの事前の年になります。
出来たら、星祭りもこのようなことが詳しいお寺で、やってもらう方がいいと思います。