厄除けの時期が近づいてくると、数え歳のことが話題に上がります。
お寺では数え歳を使います。
ご祈祷の申込書には数え年で書くので、年取ったみたいで嫌だとよく言われます。
28才なのに、ここでは30才なん??て驚く方も。
あまりのややこしさに、明治時代に満年齢で言いなさいとなったのですが、いまだにお寺では数え歳を採用しています。
なぜ数え歳を大切にするかには、お母さんのおなかに宿った時から命があるから。
その宿った時から数えるので数え年って呼びます。
20年近く前、医療関係者から聞いた話です。
授業で中絶の映像を見たそうで、たぶんエコーを取りながらの中絶の様子を撮影したのでないかと思うのですが、そこまで詳しくは聞きませんでした。
見た映像というのは、中絶するのに器具を入れて胎児を小さく切るらしいです。
小さい胎児ともまだわからない、丸いものがへその尾につながっていて、ハサミのようなものが来ると逃げ回る映像だったと聞きました。
もうこの時点で、意識があるんですよね。
殺されたくないと逃げ回る。
もう、そこには魂が宿っている。
そういったことを、昔の人は知ってたんですね。
ですから、数え年は「おなかの中で守ってくれて、お母さん、お父さん、ありがとう」の気持ちが一歳足されています。
お腹のなかで10月10日守ってもらった命。
もうそこからあなたの人生は始まっています。
10月10日なのに一年足すのは納得できないなんて、野暮ったいことはやめましょう(^^)