和歌山県は、柿、梅、山椒に次いで、八朔の名産地です。
先日の京都の会合で、親しくさせていただいた僧正から、
何処から来たのか聞かれ、和歌山からですと答えると、
八朔の故郷はうちの寺の境内だと教えていただき、
なんとDVDまでいただきました。
和歌山で八朔の事を知らないのは、けしからんと、お叱りを受け、
このDVD見る時は、正座して心してみるようにとお言葉を賜り、
正座してみました(笑)
面白かったのが、八朔の元となったのは、東南アジア産の果実を二つ組み合わせています。
ザボンと九年母という柑橘系です。
この二つを掛け合わせて、八朔が出来上がったそうです。
それが島のあちこちで、名前も無いままあったそうで、
時の住職が発見し、あらゆるところに配布したそうです。
東南アジアの果実は、水軍が関係しているそうで、島ならではでしょう。
そして、八朔の名前の由来は、
八朔、つまり八月1日には食べられると、発見された僧正が命名されたそうです。
また、現住職の考えでは、八百万の神という、あまたにある神様と
朔は一の事で、新月の再生の力を合わせ、食べる人々の幸せを願ったのではないかという考察がありました。
食べることにより、数多の神々が、心機一転、人生を歩む人の応援をするような果実。
なんとも素敵ではありませんか。
あの苦味と、酸味は、人生の辛い時を、苦味や酸味に譬えそれを糧にすることを、教えてくれているのかもと想像しました。