虚往実帰 延命山 蓮花寺

このブログは、皆様がよりよい人生を過ごせるサポートができるように、占星術のエッセンスをお伝えしています。 また、法話やお寺の紹介もしております。

護摩修行への思い

うちのお寺はちょっと変わってます。どう変わっているかというと、毎日護摩修行をしております。護摩こそが一番密教らしい拝み方だと気付いたときから16年。それから毎日毎日護摩修行を続けております。10年ひと昔と言いますが、もう16年を超え、良く続けてきたなと自分でも感心します。

護摩修行を続ける、内に秘めた思いは、最も密教らしい拝み方を極めたいからです。せっかく真言宗のお坊さんなら密教の行者として、最高峰の事を極めたい。そしてその極めるといった思いを内に秘めるだけでなく、外に向けたいと思います。

外に向ける思いとは、この護摩修行を通じて、密教の加持力が外に向けて出せる様になってきたからです。自分で言うのはあれですが、台風を動かしたこともありますし、お天気さんもある程度は言うことを聞いてくれます。こういった加持力もありますが、もっと個人レベルにまで活用することができます。こういった事をご利益(ごりやく)といいます。

誰だって幸せに生きたいし、余分な心配事が無く生きられればどんなに幸せな事でしょう。ですが、ただ平穏に生きたいだけなのに、特別お金持ちになりたいとか大それた願いが無いののにもかかわらず、その平穏な生活さえ妨げるように、様々な事で苦しみを訴える人が多くなってきました。その中でも、原因不明の現象で苦しむことをよく聞きます。

突然吐き気が襲ってきて、胃の中のものをすべて戻しきっても、吐き気は収まらない。見えないはずの物、聞こえないはずの声がずっと聞こえるなどなど、書けば枚挙にいとまがありません。それぐらい原因不明の現象は多くあり、その現象を訴える方が、どこの病院にいっても、「何処も異常はありません」とお医者様に言われ、挙句には「気のせいちゃいますか?」とお医者さんにも家族にまでも言われる方の多いこと。そういった方が、思い悩んで最後には、密教のお大師様の伝説の力を求めてお寺に来られます。

この原因不明の現象の原因は、霊的な作用ではないかと考えるのです。

それに気づき、救いを求め大きなお寺に行っても、「うちはそういった事はしておりません」と門前払いが殆どで、本山に行っても「霊など存在しません」と言われて帰って来たという方も居られます。このような現状では、救われようがないので、原因を探して人生をさ迷う方が多いです。

 

護摩修行には、そのような人生の障礙(邪魔をするもの)を取り除く効果があります。それに気づいたから、毎日の護摩修行が出来るのです。それで少しでもご縁があった方の幸せにつながればと思い邁進してまいりました。その護摩修行が16年目に入ったのだと思って感慨深い物があります。そのご利益を発揮できるのが、毎月の縁日の護摩でもあったり、毎日、護摩修行しているからこそできる、「お加持」といったものがあります。

ご縁があった方の、人生の道のりがスムーズであることを祈っております。

 

画像は護摩行を始めたころ。本堂の雰囲気が今と全然違いますね。この時の護摩は天蓋護摩といって、上に紙で切ったものを吊るして護摩をしておりました。毎日するようになって、火災予防に天井を変更したので高さが高くなり、この天蓋といった紙は吊るせなくなりました。