虚往実帰 延命山 蓮花寺

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読書週間でした 蜜蜂と遠雷

 

恩田睦さんの蜜蜂と遠雷 かなり流行りましたよね。ベストセラーになったと思います。名前からして、恩田睦さんて勝手に男性だと思っておりました。すみません。そういえば、同級生の妹が同じ「睦」さんて名前だったのを思い出しました。

なぜ男性をイメージしたのかというと、軍艦睦をイメージしてたのかもしれません。

 

この本は、いつかは読みたいと思っていた所、200円で売っているのを見つけました。実写版もあるようですが、原作の評価は高いですね。

タイトルからして、大自然の話かと思ったら、ピアノコンクールの話でした。それを知っていたら読んでなかったかもしれないジャンルです。

ピアニストってかなり職人芸なんですね。コンクールに向けての意気込み仕上げ方が、なぜか拝み方とダブります。一つの曲を自分のモノにするまでに、3カ月で3セットしてい上げていく描写がありました。三カ月間集中練習、コンテスの予選から決勝までの曲を初めから終わりまでを三回繰り返します。それだけやり込んで、自分の曲として仕上げていく。これは芸術、歌、書など何でもそうだと思います。ただの真似から初めて自分のモノとしていく。

拝み方も似ています。依頼された祈願をご祈祷し、その効果を出すには、どの拝み方、どの仏をを選択するのか。それ以前にそういった祈願を受けれるように準備をしておく必要があります。準備もしていないやつに、いきなり祈願をしてくださいと言われてもそんなの叶うわけがありません。そういった事がコンクールを目指すこととダブって見えてきたので、職人的なやり方に目がいったので、この本の感想でよく聞く「音楽が降ってくる」は私には降ってきませんでした。そもそもこの作品に出てくる音楽はあまり知らないので無理もありません。

途中で作者のその曲に対して感じたこと、目に浮かんだ風景の描写があったのですが、正直あれも入ってこなかったです。恩田さんはかなり音楽に対して知識の高い方なのでしょう。私もそれらの曲を知っていれば、感情移入できたのかもしれませんから、音楽のことももう少し理解を深めたいなと思いました。

なんにしろ秋の夜長、読書週間に出会えてよかった作品です。これは落ち着いたら、また読んでみたいと思える作品でした。その時には今より音楽に詳しくなって、もっと作中にどっぷり浸かりたいと思います。