虚往実帰 延命山 蓮花寺

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ご先祖様が怒っていますか? 質問回答

先祖様が怒っていますか?とのご質問を頂きました。同じ日に同じ質問があったのも何かの合図だと思うので、書くことにしました。

まず、ご先祖様が怒ることはないです。ご先祖さまからみれば、私たちは可愛い子孫になります。親には躾のために叱られた経験はありますが、祖父母にはそこまで叱られた経験はないでしょう。孫は目に入れても痛くないほど可愛いとも言います。また、親もかわいい我が子の事を思っての躾です。ですから子孫にあたる人がお墓参りに行ったり、先祖供養をすれば顔を見せてくれたとすごく喜んでくれます。

お参りの回数は、顔を覚えてもらうためでもあります。生きている方と同様に考えてみてください。頻繁に御用聞きに来てくれる方には、何か頼みやすくなり商売に繋がります。先祖供養も同じように、頻繁に顔を見せてくれる人には、守ってあげようと力になってくれます。これは神仏でも同じです。神仏とのご縁は細い糸だと思ってください。初めは引っ張れば、すぐ切れるような細い糸のようなご縁です。しかし、それが何十回、何百回と参拝し細い糸を何本にもつなぎ合わせれば、簡単には切れなくなります。

ご先祖様に関しては、血のつながりという太い糸が初めから結ばれているので、神仏同様に平等に守ろうと力を出してくれています。しかし、頻繁に顔を見せないと受け取りようがありません。そのご先祖様の思いに気付くことができないのです。ですので、その思いに気付くように頻繁に顔を見せる必要があります。これを勘違いして、頻繁に顔を見せていないので、ご先祖さまからの力を受け取れないから、上手く人生が進まないのでご先祖様が怒っていると感じてしまう方も居られます。

そして、もう一大事な点あります。それは「徳切れ」ということです。基本、ご先祖さまは貴方が50歳まで、顔を見せようが見せまいが、無条件に力を与えてくれています。ですが、50歳をすぎると、もう一人前でしょうということで、その分配をやめてしまいます。よく50歳で人生が大きく変わる人が多いのは、このためです。会社経営などで勢いよくブイブイ言わせてた方が、50歳ぐらいを機に一気に失速して落ち目になる話とか、よく聞く話だと思います。

これはご先祖様の力の強さに比例します。先祖供養が足りているならば、最大50歳まで、無条件で力を与えてくれますが、根本的に先祖供養が足りていない場合は、40歳までしか与える力が無い場合があります。若しくは、それ以下もあります。

では、50歳を超えた時からはどうすればいいのか?といった疑問にあたります。それの改善策は、陰徳と積むということです。50歳からは今まで、自分が積んだ徳で過ごすことになります。陰徳を積むというのは、人に知られずひそかにする善行、隠れた恩徳とも言います。情けは人の為ならずというのは、これが起因しています。50歳過ぎての自分の為でもあります。この陰徳に先祖供養も効果的です。先祖供養の事に関しては、長くなったので、次回に書きます。