虚往実帰 延命山 蓮花寺

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余命10年

ハッキリ言って期待してなかった小説で、よくある、お涙頂戴系の若い人の喜びそうな小説か?と思ったもののなぜか気になったので、とりあえず買っていました。そんな感じですから買ったものの、読まずに置いていた、いわゆる積読状態だったのですが、突然、読みたくなって読んでみました。読み始めると結構早く読むタイプです。和歌山市内で葬儀があると待ち時間がかなり出来るので、そういった時には、デスクワークを持ち込むか、本を持ち込んで待ち時間を有効に使っています。

読んでみて、この小説、かなりリアルなので、実話かと思って調べたところ、フィクションだが本人の実体験の話だそうで、難病のお話です。ですので、お加持したらよくなるかもと思って、連絡してみようかとさらに調べてみると、残念ながらすでに他界されておられました。ご冥福をお祈りします。合掌

実体験からなのでしょう、文章に何か魂というか力強いメッセージがこもっている、それが残され限られた、なんとか体が動かせる時間内だったので、より気持ちが伝わってくるいい小説でした。

 

実はこれを読んだのは、かなり前になります。ちょうどTVで放映していたタイミングで読んでいたそうで、葬儀から終わって帰ったら録画してくれており嬉しかったです。小説の感動が冷めやらぬまま、早く見たいのと、原作を壊してしまわないかとも思ったのですが、内容が良かっただけに早く見る事に。

原作の感動が実写でげんなりすることがありますが、出演者も原作の力強い文章、また、作者の生き方が入り込んだかのようで、ちゃちいドラマではなかったです。女優さんの演技がなんかイメージ以上で、あの女優さんでなかったらもう少しチープな映画になっていたかとも思えます。

原作とは設定が違うが、内容は同じで、安心して見れたのもいいですが、一つだけ違和感があったのが、焼鳥屋の仕込みで、ちまちま塩を振る演技で冷めたのだけはがっかりポイントです。実際、忙しい焼鳥屋の仕込みはあんなことしないと思うのですが、本来はあのように塩をちまちまふるのでしょうか?

 

作家の小坂さんの御命日はもう少し先2・27。

下書きにあったこの記事のメモ、なんと88日前でした。見つけてそろそろちゃんと書くか、没にするかと悩みましたが、御命日が近いので思いつくまま書いてみました。御命日には感動をありがとうとの気持ちで、御回向したいと思っています。