明日は13夜です。
先月の15夜でお月見をした方は、明日もするほうが良いという言い伝えがあります。
同じようにススキ、萩など秋の草を飾り、先月は団子か、里芋を御供しましたが、今回は「栗」か「豆」を御供します。
15夜は、十六夜など欠けていく、余韻を讃えましたが、明日は13夜と満ちていくことを讃えます。
先に余韻を讃えて、のちに満たされることを讃える、美しさが日本にはあります。
ちなみに、お陰様という言葉があります。
お蔭の「蔭」はお月様の事だといいます。
先月の24日、縁日の法話の事と重なります。
我々は月を通じて生まれてくるという考え方があり、その逆が、おとぎ話にある、かぐや姫、お月様へ帰るといった内容で、帰るところが月なら、月から来たのだという考え方です。
また、月から来たので、月には我々の行動のすべてが書き残されているとも言われおり、よい行動も悪い行動もすべて、書き残されているので、お月見はそのお月様に悪いことはしていませんと、綺麗なお供え、つまり私は汚れていませんと、するのが始まりともいわれています。
年に2度、自分が悪事をしてないか、振り返る素晴らしい行事だと思います。
そしてお月様が輝くように、自分の魂も輝くようないい行動をしましょう。