自然の発する声が、私たちのBGMです。
うちの寺は、自他ともに認める、ド田舎です(笑)
最近の明け方は、小鳥の合掌から始まり、蝉の声まで、目覚まし時計は必要ないです。
かなり疲れていて、起きる時間までもう少し・・・の時も、この小鳥たちの元気をもらって、朝のお勤めをします。
本音を言うなら、もう少し遅い時間しかいいのにという気持ちもあります。
なんせ、夜明けと同時。
今の時期は、かなり早いです。
夜明けと同時に、すごくに喜んでチュンチュン言っていいるので、こちらもつられてチュンチュンの気持ちになり、つられて起きますww
そして今だ、鶯がホーホケキョと言っているのを珍しがる方がおられます。
うちの周辺の鶯はまだ、ホーホケキョを声高らかに言ってます。
これは、当初、婚期を逃した鶯のむなしい叫びかと思っておりましたが、実はそうでもなさそうです。
自分の縄張りを守っておるのが、今の時期のホーホケキョです。
鶯は人を怖がりますので、かなり人を離れたところに巣をつくります。
今日は、うちの周辺があまりに茂っているんので見た目が悪く、手入れに気合を入れて茂みに入りました。
その時に、気づきました。
鶯さんが必死に、子どもを守っている姿がありました。
葛や伸び盛ったのを手入れしている最中、鶯は声を殺して、子どもを守っておりました。
うちは田舎過ぎて、そんなに人がいないと思って、案外近くに巣をつくっておりました。
その姿を見た時、その巣の木も枝を払いたい気持ちは当初あったのですが、その鶯の親の視線から感じる思いで、残しておきました。
威嚇するでもなく、子を必死に守る思い。
無言のメッセージ。
そういった気持ちを汲み取れる、環境におる坊主でよかったと思います。
こういった感覚は、都会では磨かれないでしょう。
まぁ、うちには10年来の同居なる、ムササビの「ムーちゃん」「ムー吉」がおります。
ご祈祷、お加持に来られた方は、ご存じの「ムー吉」
かなりのドラ息子で、朝帰りは当たり前。
そして、夜に出かける。
まるで、暴走族のような生活をしてます。
人間だったらヤバイですが、ムササビは夜行性なので、御愛嬌。
そういった、野生の動物たちと生活しておりますと、共存する事の大切さを思います。
共存するといったことを排除することの弊害は知りませんが、排除すると動物たちも反撃をすると思ってます。
当初は、共存を思ってもおらず、侵入者と思って、ムー吉を排除しようと思っておりました。
そんなに悪いことをするのではなかったのですが、何か不具合をするのではと思っておりました。
そして、追い払おうとすると、決まって屋根裏におしっこをするのです。
それがシミになるし、何より匂いがキツイ。
ですが、それでもムササビは帰って?やってきます。
それも、懲りずに、毎日。
ここまでくれば、排除との根競べです。
それを繰り返していて、ある時思ったのです。
理由はわからないが、うちにムササビが来る。
排除しようとすれば、抵抗をする。
来るのに理由があるのかと思って、これからは共存しようと思いました。
ムー吉、ムーちゃんに
おしっこを屋根裏でしないでね。
ってお願いしてからは、一度もしていません。
それから、共存を10年は続けております。
同じ個体なのか、子孫なのかは不明です。
最近は、着地の音がかなり抑えられたように感じます。
以前は、かなり着地音が大きかった。
そんなムー吉ですが、本音を言うなら、マギー信二のラッキーちゃんのようになついてくれたら、いいのにと思いますが、その気はなさそうです。
ともかく、ムー吉はともかく、うぐちゃんには、伸びきった枝がきになりますので、あなた方の鳴き声が収まったときには、切らしていただきたいと伝えておきました。
その時には、今日感じた無言の圧力が無い事を願っております。
そして、いつかはビルマの竪琴のオウムのように、うぐちゃんを肩にのせたいと狙っております。