存在のない子供たち
2018年の映画をみて
この現在に日本人に生まれたことは、なんと幸せなことかと思います。
まるで、宮本輝の小説のような戦後のようなことが、4年前の映画でレバノンでは普通なのだったと。
戦争の映画は目にすることがありますが、戦士、戦場の外の環境を2018年に映像化したのは、現在へのメッセージで考えさせられることがあると思いました。
この映画の問題点は、貧困の差でもありました。
毎日食べるに困ること、その原因は人権問題にある。
貧しくてもたくましく生きる、人間味のあふれることを映像化していましたが、その貧困の差が少なくなった今の日本では、別の問題があふれています。
俗にいう、いじめ問題など、心の闇の問題になってくるのではないでしょうか。
そうなると、今の日本はとても健全とは言えません。
物は豊かになって、心は貧しくなってきている。
この映画を見てて、昔見た大自然系のドキュメントで、ナレーターが言って言葉がよみがえってきました。
「ダイエットは、人間のする最高の贅沢な行為」
サバンナの大地を始め、大海原は弱肉強食の世界。
必要だけを食し、それ以外は望まない。
その世界には我々の言うダイエットなどという、概念は存在しない。
まさにその通りだと思います。
心の貧しさを持ちながら、物質のありがたさをも捨て去ろうとダイエットという行為をしている事は考えを改める必要があるかもしれません。